営業許可証が交付され宿の開業ができるようになったら、まず掲載の手続きをしておきたいOTA(オンライントラベルエージェント)を3つご紹介します。
戦略によってはOTAは使用せず、自社集客のみで頑張るというのも1つですが、私の見解としては、まだ認知度が低い段階では集客できるまでに時間がかかってしまうと思います。
まずは会員数がおおくアクティブユーザーの多い、既存の宿泊予約ができるプラットホームを使って自社の宿の認知度を上げ、今すぐ宿泊したい方へアプローチし売り上げをしっかり積み上げていきましょう。
楽天トラベル
楽天株式会社の運営するOTAの楽天トラベル。会員数1億人以上と国内で楽天のサービスを利用している人も多いのではないでしょうか。
楽天市場や楽天証券など楽天経済圏を利用してポイントを集めているヘビーユーザーが多く、楽天スーパーセールなど一般的に認知度の高いキャンペーンも定期的に行われています。
楽天利用者の傾向として、社会人、ビジネスマンの層が比較的多いのでビジネスホテルなどホテルとの相性が良いです。
また、楽天トラベルでは宿泊施設ごとにカスタマイズが可能な楽天カスタマイズページという、自社のウリを最大限に活かすことができます。
楽天カスタマイズページはhtmlやcssで自由に設計もできますが、苦手な方でもテンプレを使用して簡単にページを作ることができます。
じゃらんnet
リクルートライフスタイルが運営するOTAのじゃらんnet。国内で楽天同様に利用するユーザーが多いOTAです。雑誌のじゃらんの認知度が高くレジャー・観光利用目的のユーザーに人気のOTAです。
楽天とは異なり、宿泊施設ごとのページは用意されたフォーマットに情報を入力するだけなので簡単に自社のページを作ることができます。大きく競合の宿と差別化されることはありませんが、逆にいうと差別化されるための工夫が必要です。
そのために用意されているのは、現時点では販促サポートパックという有料のサービスがあります。詳しくはじゃらんnetを掲載時に案内がありますが、フォトギャラリーやよくあるお問い合わせページなどお客様により詳細な情報を伝えることができるサービスになります。
こちらもリクルートポイントなどホットペッパーなどのサービスをよく利用するユーザーに人気という点と、観光利用目的のユーザーが多いので観光ホテルや旅館、ゲストハウス・キャンプ場など相性が良いです。
Booking.com
ブッキング・ドットコム・ジャパン(ブッキング・ドットコムグループ)の運営する海外OTA。欧米・アジアからのインバウンド需要は依然として高く、国内の利用者も日本人の利用が全体の約50%まで増加している状況です。
Booking.comはGoogleマイビジネスとも連動しており、Booking.comの写真掲載したものがGoogleマップ上にも掲載されるので、Googleマイビジネスの最適化するのも効率的です。
また国内OTAのように宿泊プランを使わずにプロモーションとして直前割や早割が設定できるので、使い方を覚えてしまえば使いやすい仕様になっています。
その他
紹介した3サイトを初めに開設したら、その後は自社の戦略でどのOTAを使っていくのか決めていくと良いでしょう。多くのOTAで掲載し販売機会を増やしていくもよし、高所得者をターゲットにした宿泊施設なら一休.comやRelax、インバウンドを中心に集客に力を入れていきたいのであればExpediaやAgodaなどOTAを上手く使って集客してみてはいかがでしょうか。
これらのOTAの開設と同時並行的にGoogleマイビジネスの登録も忘れずにしておきましょう。そして中長期の戦略としてSNSの活用も少しずつ始めていきましょう。
まとめ
宿を開業したら始めておきたいOTA3選でした。宿によってももちろん異なるとは思いますが、これまで私が200施設以上見てきて、統計上アクセスが多く予約が多く発生しているOTAですので、すぐすぐの売上を積み上げるならマストで掲載することをおすすめします。もっと詳しく聞いてみたい方はお問い合わせよりご連絡下さい。