こんにちは。コンサルタントの田中です。
なかなか売り上げが伸びずに、OTAの特集に合わせたプランをたくさん出していませんか?確かにプランを出して特集に参画することで露出が増え、アクセスを伸ばす事ができる可能性が上がるかもしれません。
しかし、そのたくさん作ったプランが予約に繋がっていないのなら、お客様から見て魅力に感じない、伝わっていないのだと思います。
そこで、この記事では【宿のコンセプト】と【メインターゲットを定める事】の重要性について解説します。
宿泊施設の数は増え続けているという現状
昔と比べると宿泊施設は増え続けています。ここでいう宿泊施設は民泊も含めてという意味です。
昔は空き物件を使用し民泊というサービスは存在しませんでしたが、その役割を民宿が担っていたのだと思います。そして旅館やホテルも競合が少なかったり、外資系の宿泊施設もほとんどいませんでした。
昔と同じようにコンセプトを変えずに宿を運営していると、競合とどこに差があるのかわからず、最終的に価格勝負で負けてしまう。そんな宿を多く見てきました。
もちろん創業時の想いを大切にする気持ちはわかります。しかし、時が立つとともに集客方法同様に宿のコンセプトも進化し続けなければ時代についていけなくなります。
全てを変えるというわけではなく、現状分析を行った上で、強みを明確に出すというところから始めていきましょう。
宿のコンセプトを決める前に現状分析
宿のコンセプトを決める前に、まずは現状の分析が大事です。宿泊施設を経営しているのならば、楽天やじゃらんなどのOTAを使った集客を行っていると思います。
お客様の傾向を分析
まずは、最も予約の多いサイトのお客様の分析を行いましょう。男性、女性の割合、グループなど子供を含むお客さんの数、年齢、地域など分析できる箇所は多くあります。
直近で3年分ほど見て下さい。傾向が見えてくると思います。どの客層が多く予約しているのか、その客層が最も御社の宿にニーズがマッチしているお客さんです、
口コミを分析
口コミを分析してみましょう。口コミも重要な情報源の一つです。お客さんは何に満足しているのか、何が不満なのか、自社の強みと弱みを理解しましょう。
競合の分析
周辺の競合となりうる宿泊施設の分析を行いましょう。簡単に何をウリにしているのかを見る1つとして、楽天やじゃらんの宿のキャッチコピーを見て下さい。
キャッチコピー、つまりはその宿が最もウリにしている1つです。自社とどう違うのか一目で見てわかります。もし余力があるなら競合の口コミの方もチェックすると、さらに傾向がわかってきます。
ただよく見かけるのは、ホテルだと駅近とか見ますね。確かにウリの1つではあるんですが弱いです。コンセプトは宿の顔となるものです。駅近などは補足の強みとして使う方が良いですね。
コンセプトを考えよう
これまでに分析してきたお客様の傾向、競合宿のコンセプトを踏まえて決めていきましょう。
具体例を上げると、家族などグループ旅行での予約が多いのであれば、家族サービス、お子様に焦点を合わせたコンセプトを設計しましょう。
コンセプトを決めることでやる事が明確になります。
ホームページの修正やキャッチコピーや宿泊プラン、またお客様へのサービスとしてもお子様に特化したサービスの拡充など従業員としても何をすれば良いのかわかりやすくなります。
そして何よりも、コンセプトが明確になる事で、ご家族で宿泊施設を検討されている方に伝わりやすくなり、選んでいただける機会が増えます。
これは、一例ではありますが、まずはできることから自社の強みを尖らせていきましょう。
メインターゲットを決めよう
コンセプトが固まったら、メインターゲットを決めていきます。メインターゲットとは、そのコンセプトに最も訴求しやすいお客様を作り上げることです。
この軸ができたら、ホームページや、宿泊プランもコンセプトとメインターゲットを軸に作り上げていきます。
OTAを使った集客も、コンセプトからずれてしまうものは参画する必要はないのです。そして宿泊プランも特集参画に合わせて多く作る必要もありません。
確かに集客する上で、たくさんのお客様に泊まって欲しい気持ちもわかりますが、このコンセプトからずれているお客様が泊まった際の満足度は高くないでしょう。口コミで悪い評価がつく原因にもなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ここまでノウハウを公開したのはもっと多くの宿泊施設の方に実践していただき、宿泊業界、そして観光業界が盛り上がって欲しいからです。
コンサルタントとして商売にならないんじゃないかとお想いになるかもしれません。弊社のコンサルタントとしては、ここからさらに分析を行い、運用方針から目標設定、最新情報を常にアップデートしており、宿泊施設様と一丸となって集客に取り組んでいるので問題ありません。ご安心下さい!笑
まずは、自社のウリとメインターゲットを決めて、やるべきことを明確にし、お客様に自社の宿の良さを伝えていきましょう。