宿を開業したばかりでプロのカメラマンに撮影依頼する予算がない、宿の経営をしているが今は撮影依頼する予算を抑えたい方向けに、スマートフォンで宿泊施設の写真を撮影する簡単なテクニックをご紹介します。

グリッド線を表示させる

まずは、スマートフォンの設定を変えましょう。グリッド線は構図や水平を簡単に図ることができるのでおすすめです。グリッド線とは以下の画像のような縦横の線です。

iphoneの場合、【設定】→【カメラ】→【グリッドを表示させる】で変更してみてください。設定を変更できたら撮影していきましょう。

外観の撮影テクニック

出来るだけ晴れの日を選びましょう。晴れの日に外観を撮影することで印象はもちろん変わります。逆光になる場合は時間帯を変えて撮影しましょう。

全体像が映るように撮影する

全体像が映るようにある程度の距離をとり、斜めから撮影しましょう。斜めから撮影することで立体的にイメージができるためです。撮影の際に注意したいのは、水平を意識してください。

・スマートフォンを横向きにする。
・外観全体が入り、斜めから撮影できる位置まで移動する。
・グリッド線を見て、線が建物と水平になるように合わせる。
・ピントは手でスマートフォンをタップした箇所に焦点が合う。
・ちょうど撮影する位置から対角線上の柱に焦点を合わせタップし撮影

お部屋の撮影テクニック

お部屋を撮影する場合、洋室と和室で魅せ方が異なります。共通して撮影する上でおすすめする事は、無駄な物を除いて撮影する事です。例えば、机の上にあるお茶菓子、施設案内、リモコン、ティッシュ、その他ゴミ箱などです。不要なものは映らないよう移動させ撮影するだけでも、見た目は変わります。

洋室を撮影する場合
・カーテンを開けて自然光を入れる。
・照明は昼間であっても全てつける。
・ベッドの上にタオルなどある場合は除く。
・同様に映り込むだろう不要なものも除く。
・スマートフォンを横向きにする。
・部屋全体が入り、斜めから撮影できる位置まで移動する。
・グリッド線を見て、線が部屋の物と水平になるように合わせる。
・洋室の場合、高さは低めより高い方が良い。肩の位置くらい。
・ピントは手でスマートフォンをタップした箇所に焦点が合う。
・ちょうど撮影する位置から対角線上の柱に焦点を合わせタップし撮影。
和室を撮影する場合
・障子を開けて自然光を入れる。障子を閉めたパターンもOK。
・照明は昼間であっても全てつける。
・和室の机の上など物がある場合は除く。
・同様に映り込むだろう不要なものも除く。
・スマートフォンを横向きにする。
・部屋全体が入り、斜めから撮影できる位置まで移動する。
・グリッド線を見て、線が部屋の物と水平になるように合わせる。
・和室の場合、高さは低めから撮影した方が良い。座った位置くらい。
・ピントは手でスマートフォンをタップした箇所に焦点が合う。
・ちょうど撮影する位置から対角線上の柱に焦点を合わせタップし撮影。

大浴場・露天風呂の撮影テクニック

大浴場や露天風呂がある宿泊施設向けですが、大浴場で室内を撮影する場合は湯気で曇ってしまうため、窓を開けるなど換気をしてからの撮影をおすすめします。また、お風呂の感じを出すために、床は全て濡らしてから撮影するとベターです。露天風呂の場合も同様に床や、岩風呂の岩など濡らしてから撮影しましょう。源泉掛け流しの温泉の場合は、温泉が溢れている様子を撮影するのも良いです。

・浴室が室内の場合は、窓を開けるなど換気をしっかり行い、湯気で曇らないようにする。
・照明は昼間であっても全てつける。
・浴室内の床や露天風呂の床は全て濡らす。
・シャンプーやリンスの向きを全て同方向に。シャワーの向きも同様です。
・スマートフォンを横向きにする。
・浴室全体が入り、撮影できる位置まで移動する。
・グリッド線を見て、線が水平になるように合わせる。
・ピントは手でスマートフォンをタップした箇所に焦点が合う。
・ちょうど撮影する位置から対角線上の柱に焦点を合わせタップし撮影。
・源泉掛け流しの温泉の場合は溢れ出る様子の撮影もGood!

料理の撮影テクニック

料理に関しては通常照明を多く使用してカメラで撮影するので、スマートフォンで綺麗に撮影するのには限界があります。ただ簡易的で構わない場合は、以下を意識してスマートフォンで撮影してみましょう。

・和食の場合、和紙や赤や紫などの和風な色合いの布などの上に料理を置いて撮影すると雰囲気が出る。
・この場合も室内の照明は必ずつける。
・一押しのお料理は単品撮影。
・全体写真を撮影するときは、一品一品の隙間を埋めて撮影。

まとめ

手軽にスマートフォンで撮影したい方向けのテクニックをご紹介いたしました。その他施設内を撮影する際も、スマートフォンの向きは横向きで統一、そして水平を意識し無駄なものが映らないようにして撮影しましょう。

向きを統一する事で、画像サイズを変更する際も楽にできます。もし縦向きで撮影する際は、画像サイズを変更した場合を想定して距離を撮って撮影しても構いません。まずは実際にスマートフォンで撮影して、OTAやGoogleマイビジネスに使用して集客に活かしてみて下さい。