楽天トラベルの口コミ評価が、ユーザーニーズや宿泊施設様のご要望により2025年11月10日より段階的にアップデートされています。
従来まとめて評価されていた項目がより細分化され、特に以下の2点が大きな変更点です。
1. 食事が「朝食」と「夕食」で分離
以前:食事 → 1項目で評価
今回:朝食・夕食
と個別に点数が付くように変更されました。
朝食・夕食それぞれが独立した評価軸となるため、強み・弱みがより鮮明に可視化されます。良い評価はより武器になり、改善点はピンポイントで突かれるリスクも増しています。
ただ食事という1括りで評価が上がり下がりするよりは、比較的安定すると思います。
2. 設備・アメニティ →「設備」に統合され、新項目「清潔さ」が追加
以前:設備・アメニティ
今回:設備になり、清潔さが追加
意味するところ、アメニティの言及が少なく、施設のハード面の品質そのものの評価が多かったと思われます。
今回清潔さの評価が追加されたのは、サービスの提供を行う上で特に気をつけていく必要があります。
私自身、さまざまな宿泊施設様の口コミを見てきても、清潔さについての言及は非常に多かったので
良い意味でも悪い意味でも、最も点数差が生まれやすいカテゴリになると思われます。
清掃スタッフの教育、チェック体制、写真訴求の質がダイレクトに評価へ反映されるでしょう。
なぜ今回の細分化が重要なのか
■「どこを改善すべきか」が明確になる
従来は一括りになっていたカテゴリでしか判断できなかった課題が、
今回のアップデートでより具体的な改善ポイントとして可視化されるようになりました。
■ お客様から“指摘が入りやすく”なる
評価軸の精度が上がるということは、
・良い点はより高く評価され
・課題はこれまで以上にハッキリ指摘される
ということを意味します。
■ サービス品質マネジメントの基準が一段上がる
清潔さ・食事内容など、基礎価値の質の高さがより直接的に反映される設計です。
まとめ:宿泊事業者として、今後意識すべきポイント
口コミ項目が細分化され、変更点である「朝食/夕食」「清潔さ」が良い評価はこれまで以上に強い武器となり、同時に、弱い部分は指摘されやすくなるため、サービス品質を改めて見直すことも必要になってくるでしょう。
特に 清潔さ の項目は、今後より明確になり、施設運営の評価に直結してくるので、気にかけていくべきところです。
清掃のチェック体制、項目の見直し、清掃方法の改善など必要に応じて見直していきましょう。
